Premiere Tips -初級編- ネストの便利な使い方① クリップのカメラブレを抑えて速度を変える方法

ネストの便利な使い方① クリップのカメラブレを抑えて速度を変える方法

概要

ワープスタビライザーを適用した状態で速度可変は不可

クリップにワープスタビライザーをかけた状態で速度可変をすると、上図の「ワープスタビライザーと速度は同じクリップで使用できません」と警告が出てスタビライズが使用できません。
今回はネストを使ってこれを解決する方法をご紹介します。

ネストとは

シーケンス内の複数のクリップをグループ化し、一つのクリップにまとめる機能です。
ネストは新規シーケンスとしてプロジェクトパネルに作成されます。

※作業環境はMacOS(Big Sur)
※ショートカットキーはAdobe Premiere Pro 初期設定を使用

動画解説

ネスト化

対象のクリップを選択した状態でメニューバーにあるクリップをクリックし、ネストをクリックします。
右クリックまたは control + クリック でもネストを選択することができます。

クリップを選択し、メニューバーのクリップからネストをクリック

ネストされたシーケンス名ダイアログボックスが表示されるので任意の名前をつけてOKをクリックします。
今回は「nest_STB01」としています。

任意の名称をつけOKをクリック

これでネスト化されました。
プロジェクトパネルに指定した名称のシーケンスができています。

ネスト化された状態

ワープスタビライザーの適用

ネストで作成した「nest_STB01」シーケンスをダブルクリックして開きます。
プロジェクトパネル、タイムライン内のどちらからでも可能です。

「nest_STB01」内のクリップに対してワープスタビライザーを適用します。

プロジェクトパネルの隣にあるエフェクトパネルをクリックし、検索窓にワープスタビライザーと入力すると今回使用するエフェクトが表示されます。

エフェクトパネルからワープスタビライザーを検索

ワープスタビライザーをクリップにドラッグ&ドロップしエフェクトを適用させます。

ワープスタビライザーをクリップに適用

ワープスタビライザーの設定に関しては以下の記事を参考に調整してください。
After Effectsの記事になりますが、設定項目はPremiereと同じです。

速度可変

スタビライズの調整が完了したら「Tips」シーケンスに戻ります。

元のシーケンスに戻る

「Tips」シーケンス上の「nest_STB01」を選択した状態でメニューバーにあるクリップをクリックし、速度・デュレーションをクリックします。
ショートカットキーcommand+Rでも表示できます。

タイムライン上のネスト化されたシーケンスを選択し、メニューバーのクリップから速度・デュレーションをクリック

クリップ速度・デュレーションダイアログボックスが表示されるので任意の数値を入力してOKをクリックします。

クリップ速度・デュレーション

レンダリングして再生すると、スタビライズと速度可変が適用されているのが確認できます。

レンダリングして確認

information

検証日:2022-09-15
環境:macOS Big Sur(11.7.2) / Premiere Pro 2023(23.0)